事件は突然だった。カンボジア・シェムリアップの片隅、トゥクトゥクからひとりの漢(おとこ)が飛び出した。その名も「アニキ」。かつては観光客を乗せて土埃を巻き上げていたただのドライバーが、いつの間にか日本語ペラペラの観光ガイドへと進化していた。「アニキ」とはニックネームであり、ここにもエピソードがある。これは、後日お伝えしようと思う。
そんなアニキ、ついに満を持して自分のWebサイトを爆誕させた。制作期間、驚異のたった2日間。もはや光の速さ。依頼は「とにかくWEBページが欲しい、期待値は低い」というゆるふわなものだったが、蓋を開けばテーマカラーはアンコールワットの日の出をイメージしたオレンジと金。ヤシの葉の深緑まで添えて、期待値を軽やかに置き去りにする本気仕上げになった。
サイトの主役はもちろんアニキ本人。「トゥクトゥクの運転手から、日本語ガイドへ。」というキャッチコピーが、縦に伸びるオレンジの線とともに輝く。この線、実はただのデザインではない。日本人ボランティアが建てた学校で日本語を学んだアニキが、今度は自分で語学学校を建て、ガイド料の一部を子どもたちの教育に還元している。『受け取ったものを、渡す。』その物語そのものを線一本に込めたのだ。もはや漢気の可視化である。感謝の体現が、この恩返しである。
制作がとことんこだわったのは「嘘をつかない」こと。
AIが生成した語学学校の写真は、ホワイトボードの英語が謎の崩壊を起こしていたため即却下。多少粗くても実際に撮った写真を採用し、リアルの証拠力を選んだ。建設当時の写真は、画像が粗く、Web表記に適さないことがお多い。だからアニキは、生成AIで「高画質化」を試みたのだった。
もちろん、政府認可証も生成画像は禁止令発令中である。こちらは流石にホンモノですw
かくして誕生したアニキのWebサイト。これからは月3,4本のブログでシェムリアップの「今」を発信していく予定だという。トゥクトゥクから始まった物語は、いま検索エンジンの荒野へと駆け出した。アニキ、まだまだ加速する。
乞うご期待!

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